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イタリアの国立病院での出産レポート ④「横綱誕生!」
12日朝6時。
手術台に座ってと言われ、横向きに腰掛け、麻酔科医が局部麻酔の準備に取り掛かる。
腰椎につけていたカテーテルから手術のために下半身への麻酔を投入しようと麻酔技師がカテーテルを確認すると、なんと外れていた。通りで、最後の陣痛の麻酔、効いてなかったような・・・。
「(私に)背中こすった?」
私「触ってませんよ。」・・・背骨に注射針入れてるんだから、気持ち悪くて触るわけがない。
「まったく誰だよ、こんなテープの貼り方したのは!このカテーテルは使い物にならないな。やり直しだ!」

私「・・・。」背骨の注射まで2度もさせられるとは、運が悪い。
例によって、また同じ看護婦さんがやってきて私の肩を支えるのだけど、途中で世間話をしながら私の肩を離したり、触ったりして揺らすので、また私が怒られた。
だから、体を揺らしてるのは私じゃないって!!!

そうこうして麻酔の準備が整い、ベッドに横たわる。
麻酔が投入され、下半身がだんだんしびれていくのが分かる。
ものすごい痺れ方。
気持ち悪くなって吐いた。

下半身だけの局部麻酔だから、意識ははっきりしていて、お医者さんたちの会話もよく分かる。
外科手術と言えば、日本ではテレビ番組の「救急医療現場24時!」みたいな緊迫した光景や、ドラマでよくある「メス」とか言いながら手を差し出すような真剣な場面を想像するけれど、イタリアの外科手術の現場はいたって陽気。

「やったね。私は明日から連休だよ!月曜は子どもがおばあちゃんちに行くから、送っていかなきゃいけないけど。」
「ちょっとー、○○ちゃん、○○持ってきて。」
「○○が要るって言った?」
といった雰囲気で、世間話をしながら手術して、笑い声も絶えない。

私自身はイタリアで手術台に上ったのは二度目だけれど、前回も実はこんなふうだった。
ちなみに前回は全身麻酔だったから、手術中はどんな会話をしてたか記憶にないけれど、麻酔が効くまではみんな陽気な感じだった。
「えー?!ゆう子さんの時だけなんじゃないの?」と思われるかも知れないけれど、実は私に限ったことではない。
他に別の科で手術を受けたイタリア人たちもみんな同じことを言っているから、きっとどこでもこういう風潮なのでしょう。

患者としては「大丈夫?」と不安になるけれど、彼らにとっては手術は日常的な出来事に他ならないのです。
そんな医師たちの日常会話を聞きながら、私のお腹は切り裂かれ、まるでお腹の上でパスタを練っているような感覚を覚える。まさに赤ちゃんを押し出しているという瞬間。
かすかに聞こえる泣き声。「生まれたんだ。」という実感。
でも、もっと大きな声で泣くのかと思ってた。

一人の女医さんが「わぁ!この小さなお母さんにしてはとっても大きなかわいい女の子。」
その後すぐに取り出した胎盤を見て「わぁ、胎盤も大きいねぇ。1kgはあるわ。」と付け加えた。
私の場合、羊水も普通の人よりかなり多いと言われていたので、どれをとっても大盛りだったというわけです。

「3915gよ!」
私「3009gの間違い?」
「いやいや、3ぜん9ひゃく15g

簡単な検査の後、手術台に横になる私に赤ちゃんを見せてくれた。
かわいい女の子と言われ、しわしわの顔を想像していた私。
彼女の顔はまるで水ぶくれの横綱のようで、すぐに将来を心配してしまった。
(かわいいのは自分の子どもだからであって、生まれたての顔は決してかわいくなかったのであります)

ともかく、無事に生まれたことに感謝しながら手術室を後にする頃、時計は朝の7時を指していました。
私は長かった出産がようやく終わったのだとほっとしながら、疲れて眠りにつきました。

めでたし、めでたし。

次回は出産後の番外編。
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(非公開コメント受付中)

横綱のよう
小柄のゆう子さんからはとても想像がつきません。でも、『横綱』のお母さん、おばあちゃんのことを考えると、きっとかわいい女の子に変身するでしょうね。楽しみです。
Re: 横綱のよう
身長も標準よりかなり大きいと言われました。
本当は小さく産んで、大きく育てるのが理想でしたが。。。
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ソプラノ歌手 ゆう子

Author:ソプラノ歌手 ゆう子
音楽活動やイタリアでの暮らし、各地への旅の思い出を綴ります。が、更新は時々ですので、みなさんも時々訪れてみてください。

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