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2018/11
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私の街の養護老人施設で
先週の日曜の朝、久しぶりに養護老人施設で行われるミサのお手伝い(つまり、歌う)に呼ばれ、行ってきました。

規律の厳格なカトリックでは本来、毎日、教会へ行きミサに参加することを勧めており、「熱心な信者」はそのように毎日通いますが、仕事で忙しい「そこそこな信者」は日曜や祭日のみに参加し、「都合の良い信者」は日本人の初詣の感覚と似て、クリスマスや復活祭などの特別な日にとりあえず顔を出しとこうかといった具合です。
最近では、みんなそれぞれのライフスタイルや考え方に応じて宗教を解釈しているようです。

私は神様のような大きな力はあると思ってはいるものの、いわゆる洗礼を受けていませんし、ステーファノはどちらかと言うと「教会の戒律は人間の決めた事だし、僕は毎晩寝る前に神様にお祈りしてるからミサへは行かない」という風で、前述のどのタイプの信者にもあてはまりません。

私たちは神社があれば手を叩き、お寺へ行けば頭を下げ、教会では十字を切り、イスラムのモスクではベールを着けるという形で、それぞれの宗教を尊重しているつもりです(熱心な方々にはこれでも叱られそうですが)。そういう点からみると、私たちも「都合の良い信者」でしょうね。

これでも、留学時代には教会の穏やかな雰囲気と敬虔な信者たちの真摯に祈る姿が琴線に触れるという、あまり宗教とは関係ない理由ですが、一応、純粋に日曜のミサに通っていました。


さて、この養護老人施設の敬虔なおじいちゃん、おばあちゃんたちは足が悪かったり、体が弱かったりと、いろいろな問題があってみんな揃って教会へ行けません。敬虔な人たちにとって、日曜のミサを欠かすことは「重大な罪」であります。
そこで、神父さんたちが出張してきて、施設の大きな廊下を使ってミサを行ってくれるという素晴らしいサービスがあります。もちろん、おばあちゃんたちに会いに来る家族や知人もこのミサへ参加することができます。


私がこのミサへ呼ばれたのは今回で三度目でした。
場所は違えど、教会でのミサと同じようにミサが厳かに進められていきます。
私はフランク作曲の「Panis Angelicus」のたった一曲をソロで歌い、その他の曲は一緒にいたコーラスのグループが歌いました。

いつものように、ミサの終わりを告げる神父さんたちの退場があり、参列者たちも席を立とうとしたその時、その場を取り仕切る修道女さんが「せっかくだから、もう一曲歌ってもらいましょうよ。」とおっしゃり、突然、私がシューベルトの「アヴェ マリーア」を歌うことになりました。
帰ろうとして立っていた人たちも、前奏を聴いて、また腰掛け、私は落ち着いて歌い始めました。

曲が終わると同時に拍手が沸き起こり、会場はミサの堅い雰囲気から一転、私のコンサートのようになってしまいました。たくさんの人が私の手を取り「素晴らしい!」と感動の気持ちを伝えてくれ、一人のおじさんは手の甲に尊敬の意を表するキスをしてくれました。

私の唯一しているボランティアでこんなに歓迎されて、私は本当に幸せだと思いました。
舞台ではない場所でも、私から待っている誰かに届けられるささやかなものがあるということ。
私が歌っている理由はこんなことかも知れません。

ここに暮らす、一人では動けないおじいちゃん、おばあちゃんたちの心に、私の声や歌を届けることができるのなら、声のある限り、続けていきたいと思った朝でした。
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(非公開コメント受付中)

交響詩『豊川』
歌うのというのはいいですね。そして、楽しいですね。
それを喜んでもらえるというのはもっと楽しいですね。

昨日、豊橋交響楽団の定期演奏会に、合唱団員の一人として参加しました。
田辺秀治先生の作曲された、交響詩『豊川』が演奏されました。

5楽章からなる交響詩で、豊川の源流から渥美湾に流れ出るまでが歌われています。
第1楽章、第3楽章、第5楽章に合唱が入ります。
第1楽章が、児童と女声、第2楽章が男声、第5楽章が混声となっています。
第3楽章は『長篠の戦い』合戦の場面が勇壮な曲になっています。なかなか評判がよかったですよ。

田辺先生が亡くなって、来月で1年になります。よい追悼になったかもしれません。
娘の菜美子さん、その夫の李宋潤さんもそれぞれ、ソプラノ団員、バリトン団員として参加されました。

とても楽しい演奏会でした。そして、たぶんお客さんにも喜んでもらえたと思います。
Re: 鳥居さんへ Re: 交響詩『豊川』
どこだったか、去年、母が聴きに行って「とてもよかったよ」と言ってました。
たしか、鳥居さんのお誘いでしたよね?
今年も盛況のご様子、おめでとうございます。

田辺先生が亡くなったことは、誰からも特に連絡がなかったので全く知らずにいたのですが、夏に帰国した時に他の友人から偶然聞きびっくりしました。
菜美ちゃんは一人でお父さんの面倒を見ながら歌の勉強をしていた頑張り屋なので、結婚して頼れるご主人とともに、きっと一緒に豊橋の音楽文化を発展させてくれると願ってます。

ところで鳥居さん、菜美ちゃんに「メールアドレスを失くした」と伝えてくださいませんか?カッセルから入ろうと思ったら、入れませんでした。
プロフィール

ソプラノ歌手 ゆう子

Author:ソプラノ歌手 ゆう子
音楽活動やイタリアでの暮らし、各地への旅の思い出を綴ります。が、更新は時々ですので、みなさんも時々訪れてみてください。

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