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テノール危うし:「連隊の娘」ドニゼッティ
私の街のフラスキーニ劇場(Teatro Fraschini)の今シーズンのオペラ公演は1月17日に幕を閉じました。
もともと室内楽用に作られた劇場で、残響が少なく(ヨーロッパの伝統的な劇場はほぼそうですが)歌手泣かせです。

今シーズン最後の演目は「La figlia del reggimento」、日本ではドニゼッティ作曲の「連隊の娘」として親しまれています。
このオペラ、ほとんどが若い娘を演じるソプラノと朴訥な青年演じるテノールで進んでいくのですが、この二人、長い時間歌いっぱなしの上に、早いパッセージで行ったり来たりのフレーズが続き、体力も限界と言うところで高音が出てくるというのが何度も続く、本当に大変なオペラなのです。

で、今回は将来が期待される若手のとっても軽い声のテノールだったのですが、上手いこと歌っていて感心していました。このまま終われますようにと祈る気持ちで観ていたのですが、一幕終わりに最高音でとうとう声が裏返ってしまいました。「あー」と思った瞬間、場内からは「ブー」と数人の声が漏れました。
が、すぐにその周囲から「シー!静かに」の声が聞こえ、ブーイングはすぐに収まりました。

この楽譜の難しさを考えたら、私としてはこのテノールは本当によく頑張ったと、たった1音が出なかっただけで、全てがダメだったわけじゃないと声を掛けてあげたかったのですが、ブーイングを鎮めてくれた人たちもきっと同じ気持ちだったと思い、ホッとしました。

翌々日、公演二日目(私は初日を観ました)が同じテノールで行われたのですが、なんとなんと大成功。何度もカーテンコールに応えたそうです。コロンビア人だったのですが、これで故郷に胸を張って帰れるねと、私も胸を撫で下ろしました。本人曰く、初日は緊張していたとのこと。やはり舞台はその日によって大きく左右される怖いところです。特に失敗の後にもう一度歌うと言うのは精神的にも強くなければできません。私も七転び八起きの精神で前向きに歌と取り組みたいと彼の失敗と成功を見て思いました。
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お久しぶりです
パソコンを買い換えたので、ゆう子さんのホームページを見失っていました。
久しぶりに拝見しました。
相変わらず楽しいお話しありがとうございます。
昨年末、菜美子・李コンサートを聞きに小坂井ホールに行きました。
松代さんはボランティアでいらしていて、久しぶりにお会いしました。
「眼が・・・・・」と言いながらも、お元気そうでした。
PAPAさんへ
どうしていらっしゃるかと思っていましたが、そのご様子では秋のイタリア旅行はキャンセルなさったのでしょうか。。。もしそうでしたら、残念ではありますが、何より体の事を一番に考えた賢明なご選択だったと思います。まだまだチャンスはあります。次の機会にお会いできることを楽しみにお待ちしています。

以前、私のレッスンでもお話したと思いますが、歌の勉強を二人の先生に同時に教わるというのはなかなか難しいことだと思います。それぞれの師が同じ理論で、同じ方向性であれば問題ないのですが、両先生の理解がなければ生徒としては指導法の違いに混乱することも多いと思います。
とにかく声帯やその周囲の筋肉や呼吸法などの医学的知識に基づいた指導法で歌の勉強を続けて行かれることを常に心がけてください。PAPAさんについては申しぶんないほど、詳しくご存知だと思いますが。。。体を知ることも近道です。

さて、これは私自身も心がけていることですが、日本の歌を歌うときには正しい日本語の発音で、イタリア語を歌うときにはイタリア語の正しい発音で、ドイツ語はドイツ語で、と正しい発音が正しい発声を導いてくれることを念頭において、二人の先生と練習に励んでください。オペラは「Recitar cantando」といって、「歌いながら台詞を言う」ことから生まれました。つまり、大声を競うのではなく、聴いている人に歌詞が伝わるということが基本です。声楽の勉強=支えのある話し声に音程をつけるといえば、今後の勉強に役立つでしょうか。
次に発声練習を曲に生かすには、発声練習に必ず母音子音を混ぜて行うことです。歌を歌うときに始めから終わりまで同じ母音と子音という曲はあまりないからです。それを常に「アー」で行っていては、曲になって、たとえば「愛の歌」という歌詞を歌うと「ア」から「イ」へ口の形を変えたときに、「あ」はいい音がでるけれど、すでに「い」では出ないという結果になるのが当然です。それぞれの言葉の変化にも必ず支えが必要で聴く耳に心地よいビブラ-トがかかることが大切なのです。

ちなみに「舌根を下げることで響きも一緒に下がるよう」ということについてですが、高音に向かって歌っていくと、途中から自然に喉仏も上がっていくと思います。上がり始める音には個人差がありますが、それが普通です。高音は声帯を引っ張ることによって出るからです。舌根を下げることに気をとられすぎて高音の響きが下がると言われるようなら、むしろそのことは考えずに思い切って声を出してみてください。数ヵ月後、これで改善できなければまた考えます。
では、素敵な奥様にもおよろしく。
鳥居さんへ
コメントありがとうございます。お元気そうですね。
音楽の話だけではなく、鳥居さんにとってはきっとどうでも良いような話も多いのですが、時々またのぞいてみてください。
プロフィール

ソプラノ歌手 ゆう子

Author:ソプラノ歌手 ゆう子
音楽活動やイタリアでの暮らし、各地への旅の思い出を綴ります。が、更新は時々ですので、みなさんも時々訪れてみてください。

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